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2階で転倒、鍵が閉まっていて入れない…。独り暮らしの母を襲った「空白の2時間」

まさか、うちの親に限って・・・

そう思っていた友人の身に、ある日突然、信じられないような出来事が起こりました。

ひとり暮らしをしているお母さんが、自宅の2階で高い場所の荷物を取ろうとしてバランスを崩し、転倒してしまったんです。

手元にスマホはなく、助けを呼ぶ手段もありません。お母さんは痛みに耐えながら、2時間もの時間をかけて、自力でなんとか1階まで這って降りました。ようやく娘に連絡がつき、救急車が到着。

でも、本当につらかったのはそこからでした。

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救急隊が目の前にいるのに、助けられない「鍵」の壁

救急車はすぐに駆けつけてくれましたが、玄関にはしっかり鍵がかかっていました。

もちろん娘である友人は合鍵は持っていましたが、現場に駆けつけるまでには時間がかかります。「助けがすぐそこに来ているのに、鍵を開けられる人がいないから入れない」。この空白の時間が、お母さんの体をさらに冷やし、ダメージを大きくしてしまいました。

「家族が合鍵を持っているから大丈夫」と思っていても、家族が到着するまでの「数十分」が、高齢の親にとっては命取りになることもある……。そのことを、私たちは痛感させられました。


病院に運ばれたときには、ひどい低体温症。 医師からは「もう少し救出が遅れていたら、命に関わっていた」と告げられました。

結局、肋骨を3本骨折しており、そのまま入院することに。

「やり残したことがあるのに」一度の転倒が奪ったもの

一番切ないのは、その後のことです。 入院生活が長引いたことで、お母さんの体力は一気に落ちてしまいました。

退院はできましたが、今はもう、あんなに元気に上り下りしていた2階へ行くことはできません。

お母さんはポツリと言ったそうです。 「2階に、まだやり残したことがあった。片付け途中だったのに。」

今はもう、誰かの助けがないと生活できない状態。 「あの日、もっと早く助け出せていたら」「もっと前に、2階の荷物を整理しておけば」 そんな後悔の言葉が、胸に重くのしかかっています。

「まだ元気」な今だからこそ、親子でできること

このお話を聞いて、私は相談員としての経験からも、改めて強く感じました。 高齢の親にとって、2階建ての家での独り暮らしには、目に見えないリスクが潜んでいます。

  • 2階にある「いつか使うもの」は、動けるうちに1階へ下ろす。
  • 万が一のとき、家族が現場に着く前でも「救急隊や助けが中に入れる仕組み」を準備しておく。(キーボックスの活用や、緊急時対応サービスなど)

「合鍵なら私が持っているから大丈夫」 そう思ってしまいがちですが、友人が到着するまでの時間が、お母さんの明暗を分けてしまいました。

大切なのは、家族が駆けつけるまでの「空白の数十分」をどうつなぐか。 救急隊がすぐに中に入れるようにキーボックスを設置したり、緊急時に解錠してくれる見守りサービスを検討したり。「家族が着く前に助けてもらえる準備」こそが、本当に親を守ることに繋がります。

「まだ大丈夫」と思える今こそが、実は一番大切なタイミングです。 お母さんが「自分の意思」でこれからの暮らしを選べるように。

まずは次の帰省のときに、玄関の鍵のこと、そして2階の荷物のこと、話し合ってみませんか?

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